没後13年――ひとり娘が綴る、父・藤沢周平との日々夏の夕方、『オバQ音頭』が風に乗って聞こえてくるとそわそわし始め、「盆踊りに行くか」と誘ってきた父。<br />公園に忘れたカーディガンを取りにいき、ブランコを押してもらった思い出。<br />夕飯を作ってくれた時のメニューがいつもタラちりで、アクとりに奮闘していたこと――愛娘が父・藤沢周平と暮らした日々を綴る。<br />生涯、「普通が一番」と言い続けた父。<br />駄洒落で明るく夫を支えた母。<br />何気ない日常、家族の思い出を愛情をこめて綴ったエッセイ集