武田氏滅亡
武田信玄の後継者である勝頼は、天正十年(1582)三月十一日、織田信長・徳川家康・北条氏政の侵攻を受けて滅亡した。
戦国の雄・武田氏はなぜ、亡国へと追い込まれていったのか。
勝頼個人の「暗愚」な資質に原因を求める見方は、はたして正しいのか――。
武田・北条・上杉による甲相越三国和睦構想、上杉謙信没後の後継者をめぐる御館の乱、徳川家康との高天神城攻防戦という長篠敗戦後の転換点を主軸に、史料博捜と最新研究から、詳述されてこなかった勝頼の成果と蹉跌を徹底検証。
戦国史研究に新たなる足跡を刻む決定版!序 章 諏訪勝頼から武田勝頼へ第一章 長篠合戦への道第二章 織田・徳川の攻勢と武田勝頼第三章 甲相越三国和睦構想と甲相同盟第四章 御館の乱と武田勝頼第五章 甲相同盟の決裂と武田勝頼第六章 苦悩する武田勝頼第七章 武田勝頼と北条氏政の死闘第八章 斜 陽第九章 武田氏滅亡第十章 勝者のふるまい終 章 残 響
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