死者と先祖の話
都市化や延命長寿化がすすみ、人々と宗教との関わり方、寺院や墓のあり方が激変する時代、死を棚上げしたまま、無葬無墓・寺院消滅・脱宗教等の社会現象だけが肥大化してきている。
日本人は死をどのように受け止めて、死者はどう供養され、先祖たちはどのように祀られてきたのか。
そしていま、みずからや家族の死を、私たちはどのような形で迎えたらよいのか――。
柳田国男『先祖の話』と折口信夫『死者の書』という、戦時下に著された二つの書をてがかりに、鎮魂・供養・往生・看取り等から、日本古来の信仰や死生観を見つめ直す。
第一章 戦後と東北第二章 英霊と鎮魂第三章 供養と骨第四章 折口と柳田第五章 往生と看取り第六章 死と生
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