戯曲 小鳥女房
都内のとあるマンションに結婚10年目の夫婦が暮らしている。
妻は自分を「籠の鳥」のように感じ、夫に別離を切り出すが相手にされない。
ある日、同じマンションに住む主婦が、愛人だという17歳の少年を連れてやってきた。
少年は「自分は女性の地位向上を目指す政治活動家だ」と語り、日本中の主婦を集めてテロ行為を計画中だと打ち明けるのだが……。
●底本帯寄稿文(高橋源一郎)銃弾を浴びよ 近代劇は、イプセンの『人形の家』をもって始まる。
ヒロインのノラは、自分が、いや女たちが閉じ込められていたことに気づき、たったひとりで、「家」の「外」へ出た。
長い、女たちの闘いの最初の狼煙だった。
それから百数十年、劇場の中でも外でも、闘いは次の段階に達した。
女たちは、自ら武器をとり立ち上がったのだ。
その先頭に、千木良悠子がいる。
彼女(たち)が撃つ、表現のマシンガン、そのことばの銃弾を浴びよ。
そして、その先にある死と再生の物語を見つめよ。
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