「殺してでも金を借りてこい」。<br />母親からの執拗な脅迫により、実の祖父母を殺害。<br />金品を奪ったとして逮捕された当時17歳の少年。<br />取調べで明らかになったのは、少年が過ごしてきたあまりにも過酷な環境だった。<br />「判決はどうでもいい。<br />自分のような子がいたら救ってあげてほしい。<br />」。<br />逮捕当初から取材にかかわる記者が、少年の犯した罪の実相に迫り、少年犯罪の背景にある闇を暴く渾身のノンフィクション。<br />