失われた未来を求めて
『ニック・ランドと新反動主義』『ダークウェブ・アンダーグラウンド』『闇の自己啓発』など、いま最注目の文筆家による約3年ぶりの単著!資本主義の〈外部〉を見据えアリスのようにウサギの穴から落ちること--カール・マルクス、サイバーシン計画、L S D、反知性主義、再魔術化、そしてアシッド・コミュニズム。
過去と現在を行き来し、亡霊のように彷徨う〈ありえた未来〉を幻視する旅は、やがて60年代サイケデリクスとカウンターカルチャーの可能性を再び蘇らせる。
世界の変容を志す新たな覚醒のために捧げる16篇。
■目次Chapter1 資本主義リアリズムと失われた未来1 未来の誕生と喪失2 資本主義リアリズムの起源3 未来を幻視する――失われた連帯のために4 カウンターカルチャーの亡霊――祓われた六〇年代Chapter2 アシッド・コミュニズム――再魔術化と反脱魔術化1 マーク・フィッシャーと再魔術化する世界2 近代からの逃走――スイスに胚胎したカウンター思想の源流3 LSDと知覚の扉―― 帰郷、あるいは自己変容による革命4 霊的資本主義――スピリチュアル、自己啓発、スマートドラッグChapter3 変性する世界1 反知性主義の起源を求めて――大覚醒、食物中毒、集団幻想2 蜂起を生きる――カント、フーコー、フィッシャー3 議事堂の中のシャーマン――虚構の時代の陰謀論4 可塑的な〈世界〉へ――資本主義リアリズムからの解放Chapter4 共同体と陶酔――反脱魔術化の身体に星が降るとき1 否定と治癒 ――逸脱者たちの目覚め2 痙攣する身体3 鏡の牢獄――既知と自己の乱反射4 それでも未来は長く続く
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