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映画監督 大島渚の戦い 「戦場のメリークリスマス」への軌跡

伝説的傑作『戦メリ』の誕生に至る道は、まさに’戦場’だった。
1970年代、新たな映画作りへと挑む巨匠・大島渚監督が、『愛のコリーダ』を経て『戦メリ』を完成させるまでの長く激しい戦いをスリリングに描破した、著者渾身の一冊!本年(2022年)に生誕90年を迎える世界的巨匠、映画監督・大島渚監督。
その代表作の一つが、’戦メリ’の愛称とともに、幅広い年齢層から熱烈に愛されるレジェンド的傑作『戦場のメリークリスマス』(1983)。
デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、トム・コンティ、ビートたけしという異色の顔ぶれによる豪華競演、オール海外ロケによる国際的スケールで製作された同作品は、カンヌ国際映画祭をはじめ世界中で賞讃され、各国で大ヒットを記録。
まもなく公開から40年を迎え、今なお輝きを失わないこの奇跡の映画は、どんな経緯で企画され、どのようにして作られたのか……?「映画評論・入門!」「映画『東京オリンピック』1964」などの書籍執筆や、映画雑誌各誌で活躍する気鋭の映画評論家・吉田伊知郎(別筆名・モルモット吉田)が、web『CINEMORE』で大きな反響を呼んだ記事を大幅に加筆・新構成し、当時の時代背景と現在の視点を交差させながら描破。
スリリングでエキサイティング、読み始めたらとまらない、まさに必読の一冊です。
本書の概要=●序 敗戦の少年:12歳で敗戦を迎えた大島渚の映画には、’少年’と、戦争の傷が癒えぬ者たちが繰り返し登場する。
大島渚にとって戦争とは?●第1章 異人たちとの戦争:集団の中に〈異人〉が混入することで躍動する大島映画。
初期作から『戦メリ』に至る系譜をたどる。
●第2章 やさしさの時代 『愛のコリーダ』と女性へのまなざし:1970年代、新たな映画作りを模索する大島の、未映画化作品や、海外資本での『愛のコリーダ』『愛の亡霊』の製作過程を探る。
●第3章 抱擁の大地:『愛の亡霊』でカンヌ映画祭監督賞を受賞した大島。
東映の『日本の黒幕』降板騒動後、『戦メリ』の企画に出会い、映画化へと踏み出す。
●第4章 I am The Most Happy Man in The World:資金難、キャスティングなど数々の困難を乗りこえ、慌ただしく進む『戦メリ』の準備過程。
●第5章 「戦メリ」戦後秘話:撮影前に行方不明となったスタッフの問題、カンヌ映画祭での大盛況と落選、そして興行的大ヒット。
公開後の喧騒と、次回作への歩み。
●結び 2022年の「戦メリ』:リバイバル上映(2021年)の大ヒットを経て、混迷と戦火の時代に、新たな視点で見つめ直す『戦メリ』の真価。
※上記は2022年4月時点での予定であり、多少変更になる場合もあります。




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