本書を執筆するにあたっては,まず,何よりも,専門分野における,わかりやすい教養書であることを,目的とした。<br />しかし,教養書でありながらも,その中に,新しい体系をうちたてることを,企図した。<br />さきに,前著「宗教神秘主義」の序でのべたように,本書では,ささやかながら,筆者自身の立場から,宗教学に,一つの体系をあたえることを志したのである。<br />「はじめに」より(※本書は1961/6/1に発売し、2022/6/9に電子化をいたしました)