成城町271番地 ある映画作家のたわごと
巨匠・市川崑の’ルーツ’がここにある!夫人で名脚本家の和田夏十との唯一の共著が、新発掘資料を満載して60年ぶりに復活!『ビルマの竪琴』『おとうと』『東京オリンピック』『犬神家の一族』などの名作を放った巨匠・市川崑。
夫人で、脚本家として名コンビを組んだ和田夏十。
二人の唯一の共著で、当時の住所を題した「成城町271番地」(’62、白樺書房刊)は、長らく入手困難な’幻の名著’でしたが、刊行60周年を機に電子書籍で初復刊!(*1)[市川崑パート]は、尊敬するジャン・コクトーとの’架空対談’、名作の制作秘話、喜劇好き・シネマスコープ好き・舶来好きの心情吐露など、ユーモアと真摯な人間味が横溢するエッセイ、当時の最新作『黒い十人の女』の自筆絵コンテ・撮影カット図解など貴重な図版・写真を多数収録。
[和田夏十パート]では、率直さと繊細さを併せ持つ和田氏のシナリオ創作法や家庭料理の苦労など、時代に先駆けた女性作家と主婦の両面を伺い知れます。
オリーブグリーンと黒地のカバー、真紅の見返し、白地に青・緑文字の扉など、市川監督による美的装幀も再現(*2)。
家族スナップ、宣伝ポスター(市川崑デザイン)、チラシ、直筆原稿などの新発掘資料を巻末に多数増補。
ご長男・市川建美氏に当時の思い出を新規取材。
まさに必読の一冊!■市川崑=エンド・マーク/私は風当りが強い/『炎上』精算書/『鍵』の演出/『おとうと』の記録/舶来遵奉者/シネマスコープと僕/昭和二十年夏/四〇〇字シナリオ「結婚試験」/ヨーロッパ無声旅行/TVディレクターの主体性/他 和田夏十=主婦とシナリオ/舌の散歩/太陽族とその親たち/一本の線/他 ■和田夏十・著/谷川俊太郎・編「和田夏十の本」10月電書刊行予定 (*1)権利等の関係上、写真の一部、三島由紀夫氏の序文、和田氏の未完シナリオ「戦争への道」等再録されない箇所もあります。
(*2)電子書籍で再現できない要素(本文の文字組み等)を除く。
掲示のカバー画像は新デザインで、原本カバーは巻頭に再録。
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