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安岡正篤の教え

安岡正篤先生がこの世を去られたのは、昭和58年12月のことであった。
その後、その教えは消えてしまうどころか、むしろ年を経るごとに、安岡先生の教えが求められ、学ぶ人の数も増え続けている。
現在、「物質文明」はきわまり、「心の文明」へ入りつつあるという。
心が重視される時代であるからこそ、「安岡教学」は人に求められるのであろう。
「安岡教学」においては、知識・情報の伝達を第一義としない。
徹底して人間を説き、人の心を説き続けている。
進歩、向上していくという点から観て、世の中は「変わる」ものだ。
だが、「変わらない」ものもある。
というより「変えてはいけない」とさえいえるものだ。
例えば、子を想う親心、弱者に対してのいたわり、思いやり、誠実さ……。
「変わらない」人間の真理を説き続けているからこそ、安岡先生の教えは、私たちの心を強く打つのである。
世のリーダーたる政財官界のトップクラスの人々が「師」として、精神的な支柱として、門を叩いた人物である。
「師の師」たる人物であり、「巨星」と称されるべき人、それが安岡先生なのであった。
では、その安岡先生の教えとはどのようなものであったのだろうか? 人生のある時点でとどまり、創造もせず、いわば機械的に生きるのが「宿命」と呼ばれるものだ。
安岡先生は、学問修養をしていくと、宿命的な存在から飛躍できると説いた。
実は、その教えを多くの人々に、わかりやすく知っていただくというのが、本書を著わした目的でもある。
「安岡正篤の教えを学びたいけれども難解な気がする」という声を多く聞いたことがある。
大きな理由の一つは、幼少から中国古典に馴れ親しんできた安岡先生が、「知っていて当然」としている内容が、私たちにとって「当然」ではないからだ。
つまり、主に中国古典の「素養」において大きな差があるわけだ。
理解度を高めていくのが不可欠となる。
その辺を考慮して、わかりやすく、字句の説明も時として加えながら「語録」の形でまとめあげてみた。
もしかしたら、すでに安岡先生の教えに長く接している方にとっては、「当然」のことも含まれているかもしれない。
中には「くどい」とさえ思う方もいるだろう。
しかし、山頂に至るには麓を通らねばならないことをご理解いただきたい。
そして、始めて安岡先生の教えに接した方にとっては、「まだ学ぶことは多くある」と知って欲しい。
本書は「安岡教学」の理解者、実践者を増やすための力になるものだ。




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