COMIC
GAME
G動画
G写真
ラノベ
通販
いいね
Rank

短時間で部下が伸びる! パワーコーチング

松本幸夫氏は、企業の研修を長年、数多くやってきて、最近、強く感じることが二つある。
一つ目は、上司らしい上司がいない。
二つ目は、部下は叱ってもらいたがっている。
この二つは、まぎれもない現場の実感だ。
誤った成果主義や、終身雇用制のいきすぎた否定などで、企業の現場はずいぶん混乱してきた。
そこに、アメリカ流の「コーチング」が導入された。
つまり、上司は部下の能力を引き出して育てるコーチであり、引き出すのはコミユニケーションによるべきで、教えたり、指示・命令したり、まして叱責したりしてはいけない。
そういうコーチングが、どうも日本では、従来の上司像の否定に向かったようだ。
部下が、スキル以外の「何か」を教えてくれる上司を渇望するようになったのも当然である。
従来の部下指導は「ティーチング」が基本であった。
上司が答えをもっていて、「営業は目標をもってやらなくてはダメだ」、「会議ではメモをとりなさい」、「クレームではキーマンを先に出してはいけないよ」、という具合に教えこんでいく。
ティーチングは、右も左もわからない新入社員とか、初めての業務に臨む人とかに、有効範囲が限られる欠点があった。
業務に慣れた一般社員がティーチングばかりされると、単調になって効果があがりにくい。
中には反発する人も出てくる。
「相手がみずから動いてくれる」のが部下のスピード育成の要諦だ。
教えるのみのティーチングでは、それが難しい。
そこで登場したのが「コーチング」である。
本書は、松本氏が、研修の現場で試行錯誤しながら編み出した「パワーコーチング」の実践解説書だ。
パワーコーチングは松本氏の造語で、従来のコーチングに加え、上司としてのものの見方やリーダーシップ、威厳を強化、維持することで、より効率的に部下を動かし、育てていく方法だ。
だが、松本氏は、毎日のように上司の立場の方に接してきた中で、リーダーシップを発揮している人をほとんど見ることができない。
「おっかなびっくり」「ノーといえない」「気がねばかりする」上司が増えている。
そのような上司がコーチングに走ると、ますます弱くなってしまう。
もっと自己主張する上司であってほしい。
もっと部下を叱れる上司であってほしい。
部下は未熟なのだ。
叱られたことのない人間は育たない。
部下は叱られることで育つ。
これから再上昇しようという日本の会社では、暴れん坊の上司と、必死で食らいつく部下が牽引していくべきなのだ。
本書は、最近ちょっとおとなしい上司と、ものたりない部下の両方に向けて、自分の伸ばし方を示した。
部下をきちんと動かしたい。
早く成果を出しつつ、長い目で人を育てたい。
上司ともっといいつき合いをしたい。
そんな人のための答えが用意されているはずだ。
いい仕事、いい人生の実現の実践ヒントにしてもらいたい。




ユーザレビュー
  • 0
  • 0
  • 0



実用書
©LOQUY 2018-2024 AllRight Reserve.