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統計学の7原則 ──人びとが築いた知恵の支柱

本書は統計学の普遍の原理を明らかにしようとしている。
原著の題目はアラビアのロレンスの『知恵の7柱』から取られた。
その原理とは「集計、情報、尤度、相互比較、回帰、計画、残差」のことだ。
それぞれの原理はどれもが長い歴史を持ち、統計学のみならずそれ以外の分野にも影響を与えている。
それは、本書で紹介している、古代メソポタミア文明から、ダーウィン、ヒューム、ナイチンゲールに至るまで数多くの具体例が表している。
さらにそれは、ビッグデータ・ディープラーニングへとつながっている。
統計学の本と言えば、数式を使ったものであるか、「統計学を使うとこんなことが分かる」や「統計学の適用例をまとめたもの」を想像するだろう。
ここでは、統計学を支えるそれぞれの原理がなぜ必要なのか、どのようにして成り立っていったのか、そこにはどんな考えと紆余曲折があったのかを余すところなく扱っている。
しかも、それぞれの原理がどのように関連がしているかも折に触れて記述している。
しばしば統計学史は編年体で時間順に並べられていたり、ある一つの手法についての歴史であったりした。
この本では統計学の全体をカバーしながら、編年体ではなく、7本の柱の概念に基づいてその発展過程を整理している。
それぞれの原理を与えて決してテクニカルに走ることなく読者に分かりやすく伝えるよう努めている。
これからデータサイエンティストを目指す若者や、データ分析で30年以上のベテランなどを区別することなく、また、統計学に限らず、科学について考える全ての人、客観的にものごとを捉えようとする全ての人に読んで欲しい内容となっている。




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