クーデターで読み解く日本史
みなさんは「大化の改新(乙巳の変)」にどんなイメージを持っていますか。
一般的には「長く政治を独占してきた傲慢な蘇我氏に対する反発から起きた事件」というイメージが強いようです。
しかし、この意見は間違っています。
実はこの時代、各地で反乱が相次ぎ、遣隋使などがもたらしたアジア情勢に詳しい知識人は、外患の憂いもあり、早急に新しい国家のかたちを模索していました。
その二大勢力が蘇我氏と中大兄皇子だったのです。
つまり「大化の改新」は、日本という国家のビジョンをめぐる権力闘争の一端だったのです。
本書では、このように歴史の転換点となったクーデターを題材に、その裏に隠された事情を読み解いていきます。
■CONTENTS【第1章】飛鳥・奈良時代―天皇を押さえるのは誰だ!?/【第2章】平安時代―公家の絶頂から武士の台頭へ/【第3章】鎌倉時代―北条家は自滅の道を辿る/【第4章】南北朝時代―天皇のリベンジ!相次ぐ内紛の果てに…/【第5章】室町時代―将軍権力は綱渡り/【第6章】戦国時代―中央権力の崩壊と再構築/【第7章】江戸時代―二百五十年余りの泰平もついには崩れる■著者榎本秋(エノモトアキ) 著述業。
日本史を新しい視点でわかりやすく解説するのを得意とする。
著書に『戦国軍師入門』『外様大名40家』『歴代征夷大将軍総覧』(ともに幻冬舎新書)、『10大戦国大名の実力「家」から読み解くその真価』(ソフトバンク新書)、『籠城 戦国時代に学ぶ逆境のしのぎ方』(宝島社新書)、『殿様の左遷・栄転物語』(朝日新書)などがある。
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