井山裕太打碁集 ?七冠独占、そして世界へ?
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。
また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
最強棋士、井山裕太の打碁集二度の七冠達成、七大タイトル獲得数歴代1位など、数々の記録を持ち、国民栄誉賞も受賞した囲碁界のスーパースター井山裕太。
本書はその井山五冠が16歳で優勝した阿含・桐山杯?現在までの打碁から51局を厳選し、解説したものです。
中でも特に印象に残っている5局は井山五冠の自戦記。
深い読みから対局当時の心境までたっぷりと語っています。
その他の対局については、村川大介八段が解説。
解説内容の濃さはもちろん、同年代のライバルという視点から語られる井山裕太像は必見です。
第1章 躍動、高みを目指してタイトル初獲得から第37期棋聖戦で張栩棋聖を破り史上初の六冠を達成するまで。
自身で「究極の目標」と称した七冠が目前に迫ります。
自戦記は第33期名人戦。
七大タイトル戦に初登場し、第一人者、張栩名人に挑んだ対局です。
3勝4敗でタイトル獲得に届かなかったシリーズで、敗れた後に涙を流したエピソードは有名。
そんな当時の心境も語りながらの自戦記は必見です。
第2章 前人未到の七冠独占連続失冠から第54期十段戦での七冠独占まで。
自戦記は第39期棋聖戦。
対戦相手は山下敬吾九段です。
六冠達成後の王座戦と天元戦でどちらも2勝1敗からの2連敗で連続失冠し、四冠まで後退します。
棋聖戦も3連勝後に3連敗を喫し、「この一局は棋士人生にとって大きな意味を持つ」と自身で回想しています。
この碁に敗れていたら七冠の達成はなかったかもしれない。
囲碁界の歴史に残る一局の自戦記をお楽しみください。
第3章 第一人者は戦い続ける一度目の七冠は197日で終わります。
しかし、怒涛の連戦連勝で二度目の七冠を達成。
そして、29歳の若さで七大タイトル最多43期を達成。
現在進行形で快進撃を続ける、第一人者の激闘譜を収録しています。
自戦記は二度目の七冠を達成した第42期名人戦。
気持ちに余裕ができ、世界戦の出場が増えてモチベーションも高く、心身ともに良い状態だったという充実ぶりが存分にあらわれたシリーズ。
解説局は序盤から大胆な捨て石作戦を行った碁で、並べていて楽しい内容になっています。
第4章 世界一となるために世界で戦える手ごたえをつかんだ局から準優勝を達成した第22回LG杯まで、世界トップ棋士達との激闘譜を収録しています。
自戦記は第25回テレビアジア選手権で韓国の朴廷垣九段を破り優勝した対局と第22回LG杯の準決勝で中国の柯潔九段を破った対局です。
日本ファンを興奮させた2局を振り返りながら、今後の展望も語っています。
囲碁棋士、井山裕太の軌跡をまとめた一冊。
その激闘譜をどうぞお楽しみください。
◎井山裕太(いやま・ゆうた)平成元年5月24日生。
大阪府出身。
石井邦生九段門下。
平成14年入段、21年九段。
日本棋院関西総本部所属。
28年、第54期十段戦でタイトルを獲得し、史上初の七冠同時制覇を達成。
第41期名人戦で破れ六冠に後退。
内閣総理大臣顕彰受賞。
29年、その後はタイトルを次々と防衛、第42期名人戦でタイトル獲得し、二度目の七冠同時制覇を達成。
30年、第44期天元戦でタイトル防衛、七大タイトル獲得数を43とし、歴代単独1位を達成。
国民栄誉賞受賞。
更新中です。しばらくお待ちください。