『論語』はすばらしく、そして凄味のある本だ。<br />性善説や性悪説のような「決めつけ」をせず、あるがままに人間性を見、聞き手にすべてを任せる。<br />そこには相手を説得する支配欲とは無縁の、本当に生一本(きいっぽん)の素直な人物である孔子像が浮かび上がってくる。<br />『論語』は「遠くに住む友人がやってくる。<br />楽しいではないか」という生活の実感に溢れ、身近なものなのだ。<br />読み易く、分かり易い、『論語』本の決定版!