ゲームを作りながら楽しく学べるPythonプログラミング
本書の目的はPythonの基礎を習得することです。
Pythonは機械学習など最先端の分野で注目されていますが、プログラミングを学習するための言語としても適しています。
プログラミング言語は本を読むだけではなかなか身に付きません。
‘いろいろなソースコードを読んで、いろいろなプログラムを書いてみる’といったプロセスが大切です。
そこで、本書では前半でPythonの文法について説明し、後半で多くのサンプルを取り上げました。
どのように文法が実装に落とし込まれているか見て欲しかったからです。
このプロセスを継続するときに大切なのはモチベーションです。
楽しくなければものごとは続きません。
そこで、本書ではゲームを題材に選びました。
ゲームで遊ぶのは楽しいことですが、作るのも同じように楽しいはずです。
題材となるゲームは初心者でも入力しやすいように短くシンプルであることを心がけました。
すべてのゲームは1つのファイルで完結しています。
慣れてくれば数時間で入力できるものもあるはずです。
本書に掲載しているゲームの多くは拙著「ゲームを作りながら楽しく学べるHTML5+CSS+JavaScriptプログラミング」に掲載されている内容を移植したものです。
実は私は、Pythonを習得しようと入門書を読んだり、オンラインセミナーを受けたりしたのですが、今一つ身に付いた実感が持てませんでした。
しかし、JavaScriptのゲームをPythonに移植してみたところ、あっという手に馴染んで行くことを実感できました。
元のJavaScriptもそれほど長いコードではありませんでしたが、移植後のソースコードがさらに短くなったことには驚きを禁じえませんでした。
Pythonへの移植作業は、‘この処理をこんなに簡単に記述できるんだ!’という発見の連続でした。
この‘プログラミング言語が手に馴染んでくる’という感覚を読者の方々にもぜひ味わっていただきたいと思います。
Pythonはいろいろな用途に利用できます。
本書でカバーした範囲はごく一部に過ぎません。
しかしながら、Pythonの基本がマスターできていれば、様々な道を自分で切り開くことができるはずです。
機械学習やデータ分析、Pythonの可能性は無限です。
自分の興味のある分野に突き進んでいってください。
(「はじめに」より。
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