信用の新世紀 ブロックチェーン後の未来
「貨幣経済が衰退する」──電子マネーやビットコインといったデジタルな通貨に置き換わるという話ではありません。
「マネー」そのものが衰退するのです。
読者のみなさんはそんなことはあり得ない、と思うかもしれません。
しかし、貨幣は人と人との信用のうえに成り立っています。
言わば、貨幣は信用の「代用品」です。
もし代用品にすぎない貨幣のもつ力が失われていけば、信用が本来のかたちで息を吹き返してきます。
そして、著者はそんな日が到来するのも、それほど遠くないと考えているのです。
では、どうして貨幣の力が弱まるのでしょうか。
さらに、貨幣の力が弱まり、信用が本来の姿を現すときには、いったい、どんな社会・技術が現れるというのでしょうか。
本書は、インターネットと社会の研究者である著者が、ビットコインの中核技術であるブロックチェーンの仕組みを俎上に載せて、「信用」の問題を考察し、実際に起こるかもしれない近未来の社会や技術の変化を予見する一冊です。
デジタル通貨への期待が過熱するなか、冷静に技術的課題と向き合い、新時代の経済システム像を展望します。
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