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「コンセプト力」でプロジェクトを動かす

ゴールが見えない難関プロジェクト成否はプロマネの「コンセプト力」次第 ITシステムの開発が伴うプロジェクトの範囲が、以前よりも大きく広がりました。
その結果、初めのうちはゴールが見通しにくく、手探りで進めざるを得ないプロジェクトが増えています。
ITを駆使して新しい顧客の開拓を目指すデジタルビジネスのシステム開発は、その典型と言えます。
ゴールが見通しにくいプロジェクトは、従来のプロジェクトマネジメント手法だけで挑んでもうまくいきません。
例えば、プロジェクトマネジャーが、具体的なスケジュールやチーム体制をしっかりと計画できません。
といって強引に決めると、プロジェクトが進むにつれて「この体制では実現できない」といった問題にぶつかります。
これを回避するには、体制や予算といった仕組みを少しずつ詳細化していく必要があります。
仕組みがなかなか固まらない中、プロジェクトを動かし、チームや関係者をまとめる能力がプロマネに求められます。
そこで今、プロマネが習得すべき新たなスキルが「コンセプト力」です。
コンセプト力とは、「事象の本質を見極め、その本質を適切に表現したコンセプトを設定し、マネジメントする力」のこと。
プロジェクトの本質をチームや関係者に浸透させることで、難関プロジェクトを舵取りできるようになります。
このコンセプト力を培う土台として、著者は「コンセプチュアル思考」を提唱しています。
「概念」の思考世界と「形象」の思考世界を行き来し、事象の本質を見極める思考法です。
本書を読むことで、コンセプト力やコンセプチュアル思考の鍛え方、プロジェクトへの適用方法が理解できます。




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