マニュファクチャー2030 未来の製造業
本書は「日本の製造業の未来」についてまとめたものです。
日本は1980年代、製造業を核に‘Japan as No.1’として世界一のGDPと競争力を有していましたが、現在のGDPは世界3位に後退し、競争力も26位にまで順位を下げています(スイスIMD 世界競争力センターの調査より)。
‘Japan as No.1’と称されたころの製造業を知る者にとって、現在の状況はもどかしく、「どうすれば世界一の座に返り咲くことができるのか」と考える日々です。
本書では、製造業に関わる学者やコンサルタントの英知を集め、この課題についてのひとつの解を示そうと取り組みました。
製造業の競争力は、製品(ハード)そのものの競争力と、製品のサービス化での競争力が重要になります。
この2つの競争力を向上させるのはまぎれもなく技術力であり、「ハードの技術力(製品に対する技術力)」と「ソフトの技術力」の両方が欠かせません。
ハードの技術力の大小は、設計者や生産技術者などのエンジニアリングチェーン(研究・開発・生産技術)の人材の質と量(質×量)により決まります。
一方のソフトの技術力は、サプライチェーン(計画・調達・生産・販売・物流)の業務推進者と、IT・IoT・AI活用のシステムに関わる人材の質と量により決まると考えます。
本書では、日本の製造業が再び世界一の座に返り咲くために技術面、経営面から提言をします。
(本文から抜粋)
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