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なぜ貧しい国はなくならないのか(第2版) 正しい開発戦略を考える

●SDGs時代の経済学の必読書 残された国々の浮上はなぜ困難なのか。
それは誤った戦略がとられているからです。
適切な政策さえとれば、貧困国も浮上可能なのです。
貧しい国から貧困をなくしていく戦略的学問、それが本来の開発経済学の目的。
本書は、経済学は知らないけれども貧しい国を浮上させる術について知りたい人びとのための書です。
筆者は農業と製造業の双方について、アジアとアフリカで現地調査型の研究を重ねてきました。
また、世界銀行に出向した時期は、開発戦略という視点から各国への資金援助を詳細に分析しました。
筆者が研究対象としたのは、中国、台湾、ベトナム、フィリピン、タイ、インドネシア、インド、ネパール、スリランカ、ガーナ、エチオピア、ケニア、ウガンダ、マラウィ。
また、農業や産業の発展ばかりでなく、環境問題、国家の役割、ジェンダーについても関心を払ってきました。
カバーする地域も分野も内外の研究者でこのレベルに達している開発経済学者はほとんどいません。
本書は、2014年に刊行された『なぜ貧しい国はなくならないのか』を最新のデータに基づいて全面改訂し、教科書需要に応えるもの。
教科書で記述されている理論を自ら検証した上での入門書であり、その説得力は非常に強く、その点も高く評価されて増刷しています。
その意味で、本書は定説をまんべんなく解説した通常の教科書や入門書とは異なります。
筆者は、日経・経済図書文化賞を2度受賞し、シカゴ大学でシュルツ(唯一のノーベル経済学賞受賞農業経済学者)、フリードマンから直接教えを受けた世界的な開発経済学者。
2018年には学士院会員となり内外から高く評価されています。




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