第2次世界大戦の敗北により、人心・国土とも荒廃したドイツ。<br />その復興を担ったのが、73歳で首相に就任、14年間その座にあったアデナウアーである。<br />戦前、ケルン市長として活躍した彼だが、ナチに迫害され引退。<br />戦後、保守政党を率い、「復古」「反動」のレッテルを貼られながらも、常に自国のナショナリズムを懐疑し、米仏など「西側結合」に邁進、ユダヤ人との「和解」にも挑んだ。<br />「国父」と呼ばれる保守政治家の生涯。<br />