著作権は電子的コピー技術の高度化と普及により大きく変貌している。<br />著作物はユーザーによって自由に切り貼りされ、インターネットによって全世界に配信されるようになった。<br />著作物を扱う企業もユーザーもこの状況に困惑している。<br />一方、G7諸国の掲げる情報産業政策は著作権の尊重を強調している。<br />本書は、このような環境下にある著作権制度を、技術、法律、産業、芸術理念、国際関係の絡みのなかで考察したものである。<br />