二・二六事件の熱さめやらぬ昭和十一年五月、議会での「粛軍演説」で喝采を浴びた民政党議員・斎藤隆夫は、四年後に「支那事変処理」についての質問演説を問題視され除名処分を受けた。<br />陸軍を中心とする「革新」派が台頭する中、「現状維持」を訴えてやまなかった保守政治家の自伝。<br />〈解説〉伊藤 隆
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