五・一五事件は軍国主義の幕開けになり、日本ファシズムの導火線となったとされる。<br />単なるテロ事件に終始せず、多くの農民が実行犯の減刑を嘆願した事件の背景には、注目すべき’大衆’の情緒があった。<br />人道主義の系列にあった橘孝三郎と愛郷塾が、五・一五事件と結びついたのはなぜか。<br />本人への取材に基づき、歴史を変えた大事件を検証する。<br />