明智光秀の娘として生まれ、細川忠興の妻として非業の死を遂げた細川ガラシャ。<br />神父に宛てた書翰をはじめ、海の向こうのイエズス会史料にも、彼女の記録は遺されている。<br />本書は、それらの史料をひもとき、ガラシャの生涯に新たな光をあてる、意欲的な試みである。<br />父光秀の謀叛、秀吉によるバテレン追放令、関ヶ原の戦い直前に襲った悲劇。<br />キリシタンでありながら最後に死を選択した、彼女の魂の真の軌跡に迫る。<br />