生命もそれをめぐる環境も多様であるがゆえに活気を維持することができる。<br />同一種の中でも個体差や集団差は著しく、群集や生態系についてもその差異は大きい。<br />しかし従来の生態学はさまざまな多様性を充分にとり入れることができなかった。<br />本書では、多種多様な動物を紹介しながら、種の多様性だけでなく、個体の生き方・性格・分布、個体群や群集の変化などを、空間的、時間的に考察し、その多様性の成立条件と守り方を考える。<br />