梅雨が明けたとき、夏の夜に怪しく光る赤いアンタレースは南天へ駆け上っていく。<br />そして銀河を巡る幾多の伝説。<br />九十一年間、星を愛しつづけた詩人から星を愛する人達への贈り物。<br />〈夏篇〉