1910年8月、日本は大韓帝国を併合した。<br />最大の懸案だった皇帝一族の処遇については、王族・公族の身分を華族より上に新設し、解決を図った。<br />1945年8月の敗戦まで、男子は軍務に就くなど、皇族同様の義務と役割を担う。<br />異民族ながら「準皇族」扱いされた彼らの思いは複雑であり、日本に忠誠を尽くす者、独立運動に関与する者など多様であった。<br />本書は、帝国日本に翻弄された26人の王公族の全貌を明らかにする。<br />