1894年の夏、日清両国が朝鮮の「支配」をめぐり開戦に至った日清戦争。<br />朝鮮から満州を舞台に戦われた近代日本初の国家間戦争である。<br />清の講和受諾によっていったん終わりをみるが、割譲された台湾では、なお泥沼の戦闘が続いた。<br />本書は、開戦の経緯など通説に変更を迫りながら、平壌や旅順の戦いなど、各戦闘を詳述。<br />兵士とほぼ同数の軍夫を動員、虐殺が散見され、前近代戦の様相を見せたこの戦争の全貌を描く。<br />