バブル経済崩壊、デフレ、リーマンショック、世界金融危機――。<br />日本経済は1990年代以降、長期低迷に陥った。<br />政府の景気対策は有効に働かず、政治家、エコノミストらの批判は、インフレを懸念し、腰が重い日本銀行に集中する。<br />本書は、速水優、福井俊彦、白川方明、黒田東彦ら4人の日銀総裁を通し、自民・民主両政権から、景気回復、民意を大義名分に、独立性を奪われ、政治に屈服していく日本銀行の軌跡を描く。<br />