草の根交流から国家的プロジェクトまで、様々な分野で国際交流が広がっている。<br />しかし明治以来続いてきた、「先進国」を上「途上国」を下と見る価値観に基づく「差別型交流」は跡を絶たない。<br />文化はそれぞれの国に固有の価値観に根ざした体系であり、相対的なものである。<br />無意識にまで染み透った西洋文化至上主義を脱却し、文化相対主義に基づく「誠実型交流」を進めるために今なにをなすべきか。<br />世界文化への貢献を展望する、現場からの提言。<br />