「六〇年安保闘争」は、戦後の日本がいちどは通過しなければならない儀式だった。<br />太平洋戦争の指導者に弾劾を加え、さらに占領後期の内実を確認するために、あの闘争は必要だったのである――昭和史のなかでもっとも多くの人々を突き動かした闘争の発端から終焉までをつぶさに検証する。<br />『六〇年安保闘争』を改題、最終章「補筆・六〇年安保を想う」を加筆。<br />