国政選挙で常に700万票以上を獲得、強固な政治勢力である公明党。<br />結党当初は、仏法民主主義など独自の主張をしたが、言論出版妨害事件を契機に方向転換する。<br />1990年代には非自民連立政権、反自民の新進党にも参加した。<br />だが99年に自民党の連立政権に参画。<br />以後、右傾化を強める自民党に反発しつつも、歩みを一にする。<br />本書は、巨大な支持母体・創価学会を背景に持つ特異な政党の軌跡を辿り、その構造にメスを入れる。<br />