室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱(一四六七?七七)。<br />細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる。<br />戦国乱世の序曲とも評されるが、高い知名度とは対照的に、実態は十分知られていない。<br />いかなる原因で勃発し、どう終結に至ったか。<br />なぜあれほど長期化したのか――。<br />日本史上屈指の大乱を読み解く意欲作。<br />