飽くことなく星への憧憬を語って大正・昭和の天文少年少女を魅了し尽した‘星の文人’野尻抱影。<br />ハマッ子の洒脱、江戸趣味人の博識、心霊学への肩入れ、末弟・大佛次郎に見せる長兄の厳しさ……。<br />「二世天文屋」を自任した天文学者による決定版評伝。<br />『野尻抱影―聞書‘星の文人’伝』を改題〈解説〉渡部潤一