高度経済成長を支え、高い技術力を賞賛された日本の中小企業。<br />だが、近年は急激な人口減少や中国・アジアとの競争などで、苦しい状況にある。<br />既存の企業は後継者不足に悩み、起業の件数も激減している。<br />一九八六年に約八七万あった製造業事業所は、この三〇年のうちにほぼ半減した。<br />こうした状況に突破口はあるのか――。<br />現場主義を貫く経営学者が、豊富な事例を通して、課題と今後の展望を論じる。<br />