日米地位協定は、在日米軍の基地使用、行動範囲、米軍関係者の権利などを保証したものである。<br />在日米軍による事件が沖縄などで頻発する中、捜査・裁判での優遇が常に批判されてきた。<br />冷戦後、独伊など他国では協定は改正されたが、日本はそのままである。<br />本書は、協定と在日米軍を通して日米関係の軌跡を描く。<br />実際の運用が非公開の「合意議事録」に基づいてきた事実など、日本が置かれている「地位」の実態を描く。<br />