「大日本帝国」とは何だったのか。<br />本書は、日本、朝鮮、台湾、満洲、樺太、南洋群島といった帝国の「版図」が、一九四五年八月一五日、どのように敗戦を迎えたのかを追うことによって、帝国の本質を描き出す。<br />ポツダム宣言の通告、原爆投下、ソ連参戦、玉音放送、九月二日の降伏調印。<br />この間、各地域で日本への憎悪、同情、憐憫があり、その温度差に帝国への意識差があった。<br />帝国崩壊は、東アジアに何を生み、何を喪わせたのか。<br />
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