一九八〇年代にいじめが「発見」されて以来、三度にわたる「いじめの波」が日本社会を襲った。<br />なぜ自殺者が出るような悲劇が、繰り返されるのか。<br />いじめをその定義から考察し、国際比較を行うことで、日本の特徴をあぶり出す。<br />たしかに、いじめを根絶することはできない。<br />だが、歯止めのかかる社会を築くことはできるはずだ。<br />「いじめを止められる社会」に変わるため、日本の社会が、教育が、進むべき道を示す。<br />