イベリア半島では、レコンキスタの進展に伴い次々と教会や修道院が建てられた。<br />中世最大の巡礼地サンティヤゴをめざす街道が作られたことも、ヨーロッパ各地の職人や様式の粋が流れ込むのを後押しした。<br />西ゴート、アストゥリアス、モサラベといった魅力的なプレロマネスクの影響も受けながら、11?12世紀、半島独自のロマネスク芸術が花開いていく。<br />複雑で陰影に富んだスペイン・ロマネスクの美を余すところなく紹介する。<br />