一九六九年一月、全共闘と機動隊との間で東大安田講堂の攻防戦が繰り広げられた。<br />その記憶はいまもなお鮮烈である。<br />青年たちはなぜ戦ったのだろうか。<br />必至の敗北とその後の人生における不利益を覚悟して、なぜ彼らは最後まで安田講堂に留まったのか。<br />何を求め、伝え、残そうとしたのか。<br />本書は「本郷学生隊長」として安田講堂に立てこもった当事者によって、三七年を経て、はじめて語られる証言である。<br />
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