戦後教育において「平等」はどのように考えられてきたのだろうか。<br />本書が注目するのは、義務教育費の配分と日本的な平等主義のプロセスである。<br />そのきわめて特異な背景には、戦前からの地方財政の逼迫と戦後の人口動態、アメリカから流入した「新教育」思想とが複雑に絡まり合っていた。<br />セーフティネットとしての役割を維持してきたこの「戦後レジーム」がなぜ崩壊しつつあるのか、その原点を探る。<br />
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