経済と環境保護。<br />分裂し、対立するかのような両者が折り合う思想は可能なのか。<br />このきわめて現代的な問題は、すでに19世紀に提起されていた。<br />産業革命が隆盛を誇るロンドンで、哲学者ラスキンが環境と弱者を犠牲にする経済学に怒りを感じ、新しい経済学の枠組みを構想したのだ。<br />本書は、同時代の経済学者との格闘に光を当てながら、この先駆的な思想を辿る。<br />ありうべき価値体系とは何か。<br />よりよい社会への道を探る。<br />
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