神々の集う国・出雲。<br />いまでもそこかしこに神社が見られる。<br />これらのなかには『出雲国風土記』の時代に起源を求められるものも多く、古代史を封じ込めたタイムカプセルとも言える。<br />幕末期、この風土記社を丹念に巡り、旅日記を残した男がいた。<br />その男・和四郎は時に酔い伏し、時に神の娘と出会いながら、美保関から出雲大社まで足を伸ばす。<br />新発見の日記を手に、私たちも古代史への旅に出よう。<br />