一九四一年十二月八日、日本はハワイ真珠湾の奇襲攻撃で対米英戦争を開始し、日本の対米英宣戦で第二次ヨーロッパ大戦は世界大戦に展開する。<br />そして九一年は日米開戦の‘満五十周年’にあたる。<br />本書では、昭和天皇御前会議の十五回の「聖断」と、最高戦争指導を、日中戦争開始後の、昭和十三年の大本営設置から、同二十年のポツダム宣言受諾まで検討する。<br />また御前会議の設置を余儀なくした、統帥命令の大本営令制定をも考察する。<br />