心はどのようにして誕生したのか。<br />この難問を解くキーワードは「記憶」。<br />記憶を持つことで過去と現在の照合が可能となり、それまで瞬間のみを生きてきた生物が時間と空間を獲得した、と著者は仮説を立てる。<br />さらには快・不快という原初の感情が芽生え、物事の因果関係を把握することで、本能によらず自らの意志で行動する自由を得た――。<br />これまで人文科学の領域とされてきた「心」に、生物学の観点からアプローチを試みる。<br />
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