極東国際軍事裁判は、毎回波乱をきわめた。<br />苛烈な検事側立証に続き、本巻は一般、満州、中国、ソ連、三国同盟、太平洋戦争と六段階に分けた弁護団の反証に入り、 最大の問題点天皇の不起訴を決めて立証合戦は終った。<br />二十三年十一月十二日、二十五人全員有罪という 「ニュールンベルク」以上の苛酷な判決で歴史的な大裁判の幕は閉じた。<br />勝者が敗者を裁いた東京裁判とはいったい何であったのか。<br />太平洋戦争とともに日本を考え直す。<br />
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