科学の殿堂・ベル研究所の、若きカリスマ、ヘンドリック・シェーン。<br />彼は超電導の分野でノーベル賞に最も近いといわれた。<br />しかし2002年、論文捏造が発覚。<br />『サイエンス』『ネイチャー』等の科学誌をはじめ、なぜ彼の不正に気がつかなかったのか? 欧米での現地取材、当事者のスクープ証言等によって、現代の科学界の構造に迫る。<br />なお、本書は内外のテレビ番組コンクールでトリプル受賞を果たしたNHK番組を下に書き下ろされたものである。<br />