テロリストの心理戦術
日本人人質が殺害された後、診察室では恐怖で心をうち震わせて涙をこぼす人が大勢いた。
心を病んだ患者さんばかりではない。
彼らが感じた恐怖を私も感じた。
決して相手が見えないからではない。
「敵」の姿は見えている。
それにもかかわらず、この得体の知れない恐怖心は何なのか。
「イスラム国」の残虐さは私たちの想像を絶する。
テロリストはなぜそこまで残忍になれるのか。
なぜ世界中から多くの若者が「イスラム国」を目指すのか。
私たちの心に起こっていることを導きの糸に、これらの疑問に精神医学の立場から考えてみる。
事件の現場は私たちの心なのだ――
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