為政者の心構えを説いた本として、広く愛されてきた為政三部書。<br />原著作の張養浩は、元の時代の地方長官・監察の責任者・中央政府の大臣などを歴任して民生の安定に心を砕き、名臣と称された人物である。<br />自らの体験をもとに説くさまざまの教えは、自己啓発から危機管理まで多岐にわたり、指導的立場にある人々にとってきわめて実際的である。<br />その内容を現代の指導者に向けて平易に解説した、格好の行動指針。<br />